喫煙は腎臓にも悪影響を及ぼすのって本当?

喫煙する男性

タバコといえば、体に害のあるものというイメージが強いですね。特に肺や喉に大きな負担をかける…と考えている人は多いでしょう。

 

しかし、喫煙によって生じる体への負担はそれだけではありません。全く関係ないように思えますが、腎臓にもダメージを与えてしまうことが近年注目されているのです。

 

果たして、タバコが腎臓に与える悪影響はどのようなものなのか?ここでは、喫煙と腎臓の関係についてお話していきましょう。

喫煙によって血圧が上昇すると…

喫煙で負担がかかる腎臓

タバコを吸うと血圧が上昇してしまいます。これは、ニコチンに血管を収縮させる働きがあるためです。

 

血管が収縮するということは、血液の通り道が狭くなるということですので、同じ量の血液を流すために自然と血圧が高まるわけです。

 

こうして血圧が上昇したとき、腎臓は上昇した血圧を正常な値にしようとします。その結果、タバコを吸う度に腎臓に負担をかけることになるのです。

 

さらに、腎臓は臓器の中でも特に血管が集中していると言われています。前述の通り、喫煙によってニコチンが血管を収縮させるので、腎臓内の血流が悪くなってしまい、腎臓内の血管にも大きなダメージを与えてしまうことになるのです。

喫煙をするごとに進む腎機能障害…

たばこ

当然、上記のような血圧の変化や血管へのダメージは、タバコを1本吸うごとに起こるため、喫煙をすればするほど腎臓を傷めつけてしまうことに繋がります。

 

実際、喫煙者の中でも1日辺りの本数が20本以上の人は、喫煙をしない人に比べると末期腎不全にかかる可能性が2倍以上になると言われているのです。

 

とはいえ、「じゃあ1日あたりの本数を減らせばいいのか…」というと、決してそういうわけではありません。20本未満でも、1日に1本でも吸っていれば吸っていない人よりも腎臓に与えるダメージは大きいのです。つまり、吸わないことが一番といえます。

 

しかし、それまで当たり前のように何本もタバコを吸っていたという人が、突然禁煙するのは、非常に困難なことです。むしろ、唐突に禁煙したことがストレスになり、かえって腎臓に負担をかけてしまいかねません。

 

そこで、禁煙をする場合は少しずつ減らしてみることから始めるようにしましょう。吸っているタバコのミリ数が多い人は、落とす所から始めてみたり、1日1本ずつ減らしてみたり…という方法がおすすめです。また、タバコ以外に何か没頭できる趣味を見つけるのも良いでしょう。

腎臓がんに繋がる可能性も…?

タバコには50種類を超える発がん性物質が含まれていると言われています。そのため、様々ながんを発症しやすくなるのです。

 

また、腎臓にはニコチン受容体というものが存在するのをご存知でしょうか?これは、その名の通りタバコを吸った時に体内に取り込まれたニコチンを受け取るためのものです。そのため、タバコを吸えば吸うほどここでニコチンを受け取り続けることになります。その結果、腎細胞に負担がかかり、腎臓がんに発展する可能性が高くなってしまうのです。

 

このように喫煙は腎臓に大きな負担をかけて、様々な病気を発生させる可能性があるものです。喫煙量が多い人は特に注意して、サプリメントで栄養補給をしたり、食生活を改善するなど、腎臓を労る意識を持つようにしましょう。